こんにちは、ペティッショ運営スタッフのTKです。
これから犬や猫を迎え入れたいとお考えの方に、私自身の経験をもとに保護犬・保護猫を迎え入れるという選択肢について理解を深めて頂きたくてこの記事を書いています。
うちの猫は子ども達が路上で拾ってきた野良の仔猫でした。
3匹いる犬のうち、1匹は譲渡会で引き取ってきた繁殖犬引退犬です。
どちらも死ぬか生きるかの瀬戸際にいたコ達でした。
野良の仔猫は、保護するのがあと数時間遅れていれば、その命の灯は消えていたかも知れません。
繁殖引退犬も引き取ったときは人に怯え明らかに栄養失調で毛艶もなくやせ細っていて、迎え入れた直後に亡くなってもおかしくない状態でした。
今は2匹とも我が家の一員として、日々穏やかに(賑やかに)過ごしています。
家族全員が、この子達を迎え入れなければ思いもしなったことを考えさせられるきっかけにもなり、このコ達と出会えたことを本当によかったと心から感謝しています。
ペット先進国では、ペットの店頭販売を禁止している国もあります。
特に、犬猫に関しては厳しく制限されています。
ご存知の方も多くいらっしゃると思いますが、パピーミル(パピーファーム)や悪徳ブリーダー・販売業者の根絶が主な目的です。
ここでは詳しく触れませんが、もしあまりご存じなければその実態について調べてみてください。
犬猫を飼いたいとお考えの皆様なら、なにかしらそれぞれ想うことがあるかと思います。
ただし、優良な業者やブリーダーもいらっしゃるので、ネットや人伝いのうわさを鵜呑みにしないでくださいね。
ここではあまり業界の裏側や闇には触れないでおきます。
(触れずにはいられないことは必要最小限に抑えます。深堀すると怒りと悲しみと無力感で文章にならないので…)
本題に戻ります、ショップやブリーダーから迎え入れる場合と、保護犬・保護猫を迎え入れるのとでは単純にどっちが良いか悪いかを比較することはできません。
犬猫は製品ではなく命だからです。
なのでショップやブリーダーから迎える場合と保護犬・保護猫を迎える場合の違いを書いてみますね。
まず、ショップやブリーダーから迎えるなら、殆どの場合生後半年までの仔犬か仔猫になると思います。
仔犬、仔猫の頃から面倒を見たい方が圧倒的多数で、1歳にもなると買い手がつかずに繁殖にまわされたり里親に出されることになるからです。
優良なブリーダーさんであれば、買い手がつかなかった子達も一生涯家族として面倒をみてくれますが(自ら厳選した里親にお願いすることも含めて)、残念ながら優良なブリーダーばかりではない場合も多々あるようです。
そんな仔犬や仔猫が、最終的に保護犬・保護猫となり、里親のお迎えを待つことになるので、多くの場合保護犬・保護猫はある程度の年齢になっています。
たまに仔犬や仔猫が里親を探してる場合もありますが、なんらかの事情や障害、持病をもっていて、お店に出せないコの場合が殆どです。
- ショップ・ブリーダーから迎え入れる…仔犬、仔猫
- 保護犬、猫を迎え入れる…成犬、成猫
もちろん、已むに已まれない事情によって里子に出されるコもいるでしょうし、単純に無責任な飼い主が飼いきれずに里子に出されたり、最悪捨てられて、運が良ければ保護団体に保護され里子になる場合など様々なケースが考えられるので一概には言えませんが概ねこんな感じだと思います。
そんな保護犬、保護猫達は身体や心に少なからず傷を負っています。
そんな辛い過去や傷を背負ったコの心や身体を癒してあげれば、きっとそれ以上の癒しや大切な何かを返してくれるのが犬や猫です。
人と犬や猫が、このような関係になれるのってシンプルにとても素敵なことだと私は思います。
物心のついてない仔犬や仔猫を育てるのは、それはそれで大変ですが、同じように大変な思いをした以上の何かを返してくれるので、どっちが良いという話でもないですね。
経済的な面にも触れておきます。
あまりこのような言葉は使いたくないですが、ショップやブリーダーから迎え入れる場合、それなりの金額になります。
保護犬・保護猫であれば生体価格は0~低額、ワクチン代などを請求される程度の場合が殆どなので、初期費用はかなり抑えられます。
(保護犬・保護猫でも最終的に高額な費用になる場合もあるので注意してください)
が、どこから迎え入れるに関わらず、一生涯なんの病気もケガもしないコはなかなかいません。
ある程度の予測はできても、すべてを予測するのは不可能です。
犬猫を迎えるなら、どんな場合でも終生面倒をみることを前提に、保険に加入するなどライフプランを立てましょう。
保護犬・保護猫は成犬・成猫が多いので、それ以上大きくならないことが分かる、見た目もそんなに変わらない点は、人によっては有難く感じるポイントかもしれません。
ショップやブリーダーから仔犬や仔猫を迎え入れる場合、ある程度予測はできても絶対にそれ以上大きくならないとか、予想通りの外見になる保証はありませんから。
また、成犬であれば性格なども予め知ることができる場合もあるので、人によってはこれも大事なポイントになるかもしれませんね。
ただ、性格は飼い主や環境が変わったことで変わる可能性もあるので、一概には言えません。
以上を踏まえて、犬猫を飼いたい、迎えたいとお考えなら、是非保護犬・保護猫も選択肢に入れてあげて頂ければと思います。
ショップやブリーダーから迎えようと、保護犬や保護猫を迎えようと、迎えたからには一生涯お世話をしてあげるのが飼い主の責務です!
それだけは心に刻んでおいてくださいね。
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