元繁殖犬の愛犬を見て思うこと

   

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我が家のローラは元繁殖犬のポメラニアンです。

ウチに来た当初は、とてもポメラニアンには見えず、病的にやせ細った野良キツネのような見た目でした。

ローラとの出会いは、今思えば保護団体を騙る悪質な業者による譲渡会。
スタッフの対応にも不信感しかなく、とにかくこの子だけでも救いたい一心で譲渡費を支払い連れ帰った日のことを今でも忘れません。

後日、その団体について調べてみると案の定、まともな団体ではなかったようです。

元繁殖犬→ブリーダー多頭飼育崩壊→保護→譲渡会という絵にかいたような構図。

迎え入れた当初は笑うことも吠えることもなく感情は一切表にださず、フードや水をもらうためだけに、ただ人に媚びるような仕草しか見せませんでした。

筋力もなく腰骨は異様に浮いていて、毛艶も悪く糞尿の匂いがしみついていました。

当時のローラの状態をみれば、きっとずっとケージに閉じ込められ、最小限のフードと水を与えられ、吠えることも許されず、ただ仔犬を産むためだけに生かされ、散歩や遊びも許されない環境にいたことが容易に想像できます。

保護当時のローラは、世の中のすべてのことが信じられない様子でした

 

ローラはまだ全然良い方だと思います、動物愛護活動に関わるようになって、もっとひどい話も沢山耳にしましたし、そこから保護されてきた子も大勢みてきました。
わたしはローラを見る度に、「人間のせいでごめんね」と人間を代表して謝りながら、その罪を償うつもりで日々愛情を注いでいます。

今では困るくらいに懐いてくれて、毎日笑顔で過ごしています。

まだペットショップなどに犬や猫を求めに行ってる方には、是非一度この記事を読み、考えて頂きたいなと思います。

皆さんのそのような行動は、ローラを増やすことにつながるからです。
かわいい仔猫、仔犬がペットショップに並ぶ裏で、ローラのように、ただ仔を生まされるために生かされる命があるのです。
いま始まった訳ではなく、ずっとこの状況が続いています。

正直わたし自身も、このような現実を知る機会もなく数年前まで命を売買することに違和感は感じていましたが、それについて深く考えることはありませんでした。
色々なことを学び、多くの現状を実際にこの目で見てきた今だからこそ過去の自分を恥じ、猛省しながらこうして発信していますし、今後もアップしていきます。

近所のホームセンターでは、定期的に犬猫フェアを開催し、そのたびに家族連れで賑わっています。
可愛い仔犬仔猫は高い集客効果が見込める宣伝材料です。
今の私にはもはやおぞましい光景にしか見えません。

仔犬仔猫には何の罪もありません。

もしこれが人間の赤ちゃんならぞっとしませんか?
※良くない擬人化の例ですがより現実的に考えて頂きたくて、あえて書きました。

ホームセンターのスタッフにも、それに集まるお客さんも、批判するつもりは一切ありません。
(そのホームセンターが独自に繁殖しているのなら話は別ですが)

だって今の日本の社会は、その裏側に光があたっていないので一般の方はどんな仕組みなのか知る由もないからです。

だからこそ発信していくためにこの記事を書いています。

ペット先進国や一部の地域では、生体の販売を禁止しています。
私は大賛成です。
ペットショップがなくなればいいということではなく、あくまでも生体販売をもっと厳しく制限すべきだと考えています。

動物愛護法が改正され表向きの殺処分数は減りましたが、そのしわ寄せは保護団体や個人の活動家を直撃していて、生体販売が続く限り、ローラのように人間の都合で命を命とも思われない犬猫や動物が増えるからです。
単純に殺処分が減った、良かったではなく、改正法により保護頭数が減っている(行政機関がむやみに引取らなくてよくなった)のだから処分数も減るのはあたりまえであって、以前なら保護されて処分されていた犬猫の数は大して変わりないどころか増えてるんじゃないかな?と私は見ています。
その差分を保護団体や個人活動家がその命の灯を消さないように日々自腹をきって貴重な時間を割いて世話したり里親さんを探したりしているのです。

産めなくなれば問答無用で捨てられる命、お世話やフードなどの維持費ばかりかかる、いわゆる不良在庫。
そんな不良在庫を手厚く面倒をみてくれる業者がどれだけあるでしょうか?

これまで知らずに過ごしてきた皆さん、意識していなかった皆さん、これからはこの現実について、少しでいいので掘り下げて考えて頂ければと思います。

この記事を書いてるあいだも、私のひざのうえでから離れないローラ、毎日全力で無償の愛を届けてくれてます。そんなローラの愛を受け止め、少しでも多くの犬猫の命がつながる活動を続けています。

 

様々な現実や伝えたい思いもこみ上げてきますが、この記事ではここまでにしておきます。
この記事が少しでも多くの方の目にとまり、少しだけでも意識して頂けることを願っております。

 

 
   

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