今年より市社会福祉協議会にボランティア団体として登録し、地域猫活動を開始しました。
今年は地域の実情を把握するための準備期間と考えていましたが、そうも言ってられない現実を目の当たりにしました。
先日、地域猫活動の回覧を印刷しに自治会館に向かったところ、近所の方に呼び止められました。
「野良猫が子供を産んで、プレハブ倉庫の下に住み着いている」
とのことで現地をみにいくと、たしかに親猫と仔猫数匹がいました。
相談者さんは長年野良猫、外飼いの飼い猫の糞害被害に悩まされており、そのうえ仔猫も増えて怒り心頭の様子。
とにかく本人だけでなく周辺の住民も大変困っていることを伺いました。
もはや猶予はないほど深刻な状況だったので、早急な対策の必要性を感じましたが、
ただ、そこにいた猫達が本当に野良なのかもわからず捕獲の準備もできていないため、現状を確認してその場は立ち去りました。
協力団体の酒田地域ねこの会さんに相談、後日まず捕獲する段取りをしました。
翌日、本業で現場近くに用があったので、ついでに現場の様子を見に行くと、電話が鳴りました。
保健所からです。
「〇〇町の〇〇さん(本件の相談者さん)から、仔猫を捕獲したので引取ってほしいと連絡がありました。
(その状況では)保健所は引取れない旨を説明したのですが納得されてないようです。」
とのことで、ちょうど現場にいるので対応を引き継ぐことに。
早速相談者さんのお宅に向かうと、大変不機嫌な様子。
普段地域の為に尽力されている方なのですが、そと猫被害で相当お怒りでした。
まず捕獲した猫を引取り、小1時間ほどお話しましたが、とにかく現状の制度に納得できない様子、
「できることからやっていくしかないですね、一緒に何とかしていきましょう」と、形式的にはその場はおさめて引き上げましたが、きっと納得はされてないと思います。
実際母猫は捕獲できなかったので、仔猫を探してるのか泣きながら現場付近を徘徊しています。
他の周辺住民の皆さんのお話しも伺いましたが、それぞれがご苦労されてるとのこと。
中には5,6年間、これまでの被害などを記録している方もいらっしゃいました。
これは住民の皆さんにとっても猫にとっても、決して好ましい状況ではなくお互いが不幸になる可能性が高いように思います。
今年は現状を把握するための準備期間のつもりでしたが、現実は切迫していました。
せめてできることはしたいので今日も母猫の捕獲作戦を実施します。
捕獲できればTNRか里親が見つかるようなら譲渡も考えています。
その前に、保護した仔猫の健康診断を受け、とにかく里親が見つかるまで面倒をみてあげなければいけません。
なんの罪もない仔猫たち。
でも被害にあっている方にとっては邪魔な存在でしかありません。
お互いが共生できる環境を模索していかなければとつくづく感じさせられました。
この活動を続けていくためにも、是非ご支援とご協力を宜しくお願い致します。
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