「犬を飼いたい」、と思ったら、まず考えなければいけない事が沢山あります。
改正動物愛護管理法には、(犬に限らず)動物の所有者の責務として、動物がその命を終えるまで適切に飼養すること(終生飼養)が明記されています。
不要になったからとか、言うことを聞かないからといった理由で、その動物を無闇に捨てたり保護施設に預けたりできません。
犬を迎え入れる前に考えなければいけないこと、飼い主としての心構えをご案内しますね。
留守番はなるべくさせないなど、犬と暮らす環境を用意できますか?
まず犬を迎え入れる前に、その環境を用意できるかよく考えましょう。
一人暮らしで会社勤めだと、愛犬やほかのペットなどを迎えれたくても、留守番の時間が長くなりがちです。
特に子犬の頃は目が離せません、近くに面倒をみてくれる実家や親戚、知人でもいない限り、安易に犬を迎え入れないようにしましょう。
※私自身も一人暮らししていた時期は、犬との暮らしは諦めていました。
中には留守番が平気な子もいるかもしれませんが、一緒に暮らしてみない事には判断できません。
今は平気でも今後変わる可能性だって十分あります。
経済的に余裕があるなら、昼間に犬を預かってくれる業者や施設を利用する手もありますが、無理して迎え入れてもお互い不満が募り不幸な結果を招きかねないので、どうしても犬と暮らしたいなら、その環境作りからはじめましょう。
将来をイメージしてライフスタイルあった犬を選びましょう
犬は社会性をもつ動物です、犬を家族の一員として迎え入れるなら、生涯に渡り世話をする覚悟をもって迎え入れてくださいね。
世界には700以上の犬種があると言われていて、それぞれサイズや特徴が異なります。
なので、迎え入れる犬は慎重に選ばないとお互いにとって不幸な結果になりかねません。
インドア派で一緒に室内で穏やかに過ごしたいなら小型の愛玩犬が向いてますし、アウトドア派で愛犬といろんなことを楽しみたいならアクティブな犬種でないとついてこれません。
ポイントはビジュアルで犬種を選ばないことです。
いくら見た目が好みでもライフスタイルに合わない犬種を選ぶと、どちらかにストレスがたまるので幸せになれない確率が高くなります。
まずはいろんな犬種の特徴や性格(個体差はありますが、概ね一般的に示されている犬種の特性は変わりません)を調べ、ご自分やご家族のライフスタイルとマッチする犬種からえらびましょう。
ここで注意したいのは、自分に都合のいいように解釈しないことです。
たとえば赤ちゃんに寄り添う大型犬の動画をみるとほっこりしますが「子どもに優しい大型犬」と言われる犬種でも、当然個体差はあるし事故の可能性も否定できません。
躾に失敗し制御不能だったり、運動不足などによるストレスが溜まった状態は非常に危険ですし、なんの問題もないコでもじゃれてる最中の軽いパンチも相当な破壊力があります。
小型犬と言えども制御不能な子は人間にとって脅威です。
よく聞く話ですが、「特に下調べせずショップで目が合って直感的に…」はオススメしません。
もちろん、その直感が当たる場合もありますが、そうじゃなかった場合は悲惨です。
ビジュアルは重要な要素ですが、多少見た目が好みでなくとも一緒に暮らせばどんな犬でもかわいく見えてくるものなので、考えられるリスクは避けてとにかく将来のイメージやライフスタイルにマッチする犬種から選らぶようにしましょう。
愛犬を養えるほどの経済的な余裕はありますか?
犬と一緒に暮らしていくうえで経済的な事情を無視するわけにはいきません。
犬種にもよりますが大なり小なり一生涯様々な費用が掛かり続けます。
必ず下調べをして、
- 初期費用(犬やマイクロチップ、クレート・サークル、首輪・リードなど必要な設備ほか)
- 食費
- 医療費
- 保険代
など、最初にどれくらい必要で毎月どのくらい費用がかかるのかはもちろん、一生涯にかかる費用の計算をしたうえで、本当に添い遂げることができるのか慎重に検討してみてください。
一般的に大型犬になるほど、飼育費用は高額になります。
世話の手間も小型犬と大型犬では比較にならないほどだったりするので、経済状況やご家庭の環境も含めて検討しましょう。
とにかく、無計画で犬を迎えれいることはあまりに無謀で危険です。
まとめ
愛犬と幸せに暮らすためには、環境はとても重要です。まずはその環境が整っているか、整っていないなら環境づくりが必要になります。
その場の雰囲気で犬を迎え入れるのは危険です、将来のイメージやライフスタイルに合った犬種から迎え入れる犬を選びましょう。
一生涯かかり続ける犬の飼育費用も、事前に計算し計画を立てましょう、一度迎え入れたら最後まで面倒を見るのが飼い主の責務です。
犬は飼い主を人間的に成長させてくれる素晴らしいパートナーになってくれます。
決してその時の感情に流されてお互いが不幸にならないよう飼い主としての自覚をもち、最高の愛犬を迎え入れてくださいね。
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