今日は山形県・酒田市総合避難訓練に参加してきました。
県の動物愛護推進員として、避難者役での参加でした。

理想と現実のギャップ
環境省は「ペット同行避難」を推奨しています。
聞こえは「ペットを守る制度」のようですが、実際は人や地域の衛生と安全を守るための最低限の仕組みに過ぎません。
私自身、備えてはいたものの頭の中では「大変なんだろうな」と思っていました。
でも、実際に犬をケージに入れて訓練で避難してみると、
ケージを持てば両手はふさがり、リュック一つで精いっぱい。
避難所にペット用スペースがあってもそこは屋外(ペットと一緒にいられる同室避難は稀、「

動物愛護法は「安心の保証」ではない
「動物愛護法があるし、環境省のガイドラインもあるから災害時もペットは守られるはず」
ですが、法律やガイドラインは理念や方向性を示すだけで、
避難所のスタッフがペットに理解のあるひととは限りません。
つまり、「法やガイドラインがあるから大丈夫」という考えは幻想です。
結局のところ、飼い主が「自分で守る準備」をしなければ、
在宅避難という選択肢
実際に現場を体験して強く感じたのは、在宅避難の重要性です。
家が無事なら、慣れた環境でペットと過ごせることは何より安心。
水・フード・トイレ資材を1週間分ストックしておけば、
ただし「全員が在宅避難できるわけではない」
- 建物が損壊・浸水した場合
- 津波や土砂崩れの危険が迫る場合
- 断水・停電が長期化し、自宅で生活が続けられない場合
こうしたケースでは、在宅避難は成立せず、
つまり、最初から「在宅避難しかない」と決めつけるのではなく、
過去の教訓、大災害が教えてくれた「自助・共助」の力
過去の大震災では、命を救ったのは「公助(行政機関による救助など)」よりも「自助(自分自身)・共助(地域の助け)」
- 阪神・淡路大震災では、救助された人の約98%
が自助や共助によるもので、公助はわずか1.7%でした。 - 東日本大震災でも、「近所同士で声を掛け合い、一緒に逃げた」
ことが多くの命を守りました。内閣府の調査でも、 この震災を経て「自助・共助を重視すべき」 という意識が一気に高まったことが示されています【bousai .go.jp 】。
法律や制度よりも、
地域に関わることが、ペットを守る力に変わる
避難所は、行政が建物や物資を準備するだけで、
しかし、地域の担い手は高齢化で減り、

普段は地域の活動や避難訓練には参加せず、
ペットの飼い主が地域に関わることは、結果的にペットを守る力にもつながります。
- 「ペット飼養者は地域を支える仲間だ」という信頼が生まれる
- 災害時に「ペットのことも考えよう」という声が届きやすくなる
- 自分と家族、そしてペットの命が、
地域のつながりによって守られる
だからこそ、動物愛護やペットにだけ目を向けるのではなく、
まとめ ― 在宅避難と地域貢献をつなげる
- 在宅避難はペットにとって理想的な場合が多い。でも、
それが叶わない状況もある。 - 避難所は最後の砦。だからこそ現実的に想定しておく必要がある。
- 地域とのつながりは、自宅避難でも避難所でも、必ず力になる。
想像や幻想に頼るのではなく、現実的な日ごろの備えと地域での協力が、
小さな協力の積み重ねが、いざというときに大きな安心に変わる。

救援物資トラックを誘導するダンナ(自治会役員)、いつも休日返上で地域に貢献しています
ペットを守りたい私たちこそ、
実際に避難や訓練などで経験している方も大勢いらっしゃると思いますが、
まだペット同行避難を体験していない皆さんも、是非一度訓練に参加してみてください、そして地域全体に視野を広げてみてください。
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