愛犬とキャンプを楽しむ! 持ち物は?準備は?マナーは? 初心者犬連れキャンパー入門

   

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こんにちは、ペティッショ運営スタッフのTKです。

愛犬と過ごすアウトドアライフは、普段の生活にはない刺激を得られ、より充実したワンダフルライフになるでしょう。
とはいえ愛犬とのキャンプは、初心者には意外にハードルが高く躊躇しがちです。

わたし自身も今となっては愛犬なしのファミリーキャンプは考えられませんが、はじめての愛犬とのキャンプは準備の段階から不安でいっぱいでした。
冒頭から不安を煽るようで申し訳ございません、でもコツをおさえ慣れればそんなに大変ではないのでご安心を。

この記事では準備や持ち物、マナーなどについて出来るだけ分かりやすくご案内してみようと思います。

1、準備編

まずは「デイキャンプ」で雰囲気に慣れよう

いきなり普通のキャンプではなく、慣れないうちは近場で半日程度のデイキャンプ(日帰りキャンプ)で、雰囲気を掴んでおくことを強くオススメします
普段の散歩や遊びの延長として飼い主さんもワンちゃんも、負担が少なく無理のない範囲で楽しむことから始めましょう。

実際に使用するテントやタープを持参して、設営に慣れておくと本番でも戸惑うことなくスムーズにできると思います。
この時、風向きや風速、太陽の軌道などを確認し、できる限り手を抜かずしっかり設営するのがポイントです。

例えば、風向きに応じてテントの向きを決定するとか強い日差しが室内に差し込まないような向きにするとか、ケースバイケースですが、一日を通して最適と思われる向きにテントを張ります、これかなり重要です!

実際、テントやタープの張り方も、デイキャンプなら半日持つよう適当に設営してもなんとかなりますが、宿泊するとなるとそれなりにしっかり設営しないと、天候の急変でテントが倒壊!という事態にもなりかねません。

より安全にしっかり設営すると結構時間をとられるので、その辺も手を抜かずに練習しておくのがコツです。
※要は手を抜かず全てのペグを適切に打つとか、手間を惜しんではいけません。

あなどるなかれ設営撤収に時間が掛かると、とにかく時間に追われてキャンプを楽しむどころじゃなくなるので(サイト設営を楽しむキャンプもアリですが…)、事前に慣れておきましょう。

わたしの経験談ですが、初めての犬連れキャンプはタープやテントの設営に苦戦し、やっと設営が完了したころには日も沈みかけていて、愛犬や子ども達と遊ぶ暇もなく夕食の支度にかかり、食事のあとは片付けに追われ、あっという間に就寝時間を迎えました。

翌朝、ゆっくりする間もなく朝食の準備、食べ終わればまた片付け、すぐに撤収しはじめるも出発時と違って退場時間は決まっているので、もたもたしてる暇はありません。
汗だくになりながらチェックアウト時間ぎりぎりでなんとか車に荷物を詰め込んで帰宅。

準備と片づけに追われるばかりで、家族や犬達はただただ待たされるだけ、結局何しに行ったのか?
そんな残念なキャンプになりました…。

 

可能なら、実際のキャンプ予定地でデイキャンプをしておくと、何がどこにあるとか施設の配置も含め、より余裕を持って本番にのぞめます。

行き先は犬同伴可なペットエリア完備の施設が大前提です、デイキャンプの回数を重ね徐々に滞在時間を延ばしていきましょう。
うちの旦那がよくやってますが自宅の庭で予行演習するのもありです。

 

混合ワクチン接種もお忘れなく!

自然には様々な脅威が潜んでいます。お住いの地域にもよりますが、ワンちゃんの追加ワクチンの接種も慎重に検討しましょう。
かかりつけの獣医さんと相談し、事前に余裕を持って追加の接種を済ませておきましょう。

ワンちゃんがアウトドア(デイキャンプ含む)を楽しむなら、一般的には8~9種混合ワクチンの接種が良いとされてますが、ワンちゃんの体調や体質、アレルギーなどによっても変わってくるので、素人判断は禁物です。

必ず獣医師の指示に従いましょう。

 

移動手段はクルマがオススメ、オートサイトを利用しよう

長時間、アウトドアで過ごすなら天候の急変などのリスクは必然的に高まります。

移動手段はいざという時車内に避難できるようクルマを利用しましょう。
急な天候悪化で、テントが雨漏りしてきた、倒壊してしまったなどのトラブルがあっても車内に避難できます。

また、キャンプ中いちいち他人や他の犬に吠える、遠吠えがひどく周りに迷惑になるようだと、最悪退場を命じられたり、善くてもワンちゃんを車内に隔離するよう指示される場合も無きにしも非ず。

クルマがあることの恩恵は計り知れないので、是非クルマを活用しましょう。

 

ここまででワンちゃんが嫌がる、様子がおかしいようなら、何が原因なのかを突き止めて、ワンちゃんが楽しめる環境を整えてあげなければなりません。

例えば車酔いするワンちゃんなら、時間をかけて少しづつ車移動に慣れさせるとか、自宅以外の環境だと落ち着かず強いストレスを感じているようなら、自宅以外でもストレス少なく楽しめるようにトレーニングしてあげるとか、まずはそこから始めましょう。

 

しっかり躾、トレーニングしておこう

犬同伴可の施設とはいえ、中には犬が苦手が方(苦手だけど付き添いとか?)がいらっしゃったり、ペットエリアと通常エリアが隣接している場合もあります。

せっかくのレジャーが台無しにならないよう一般的な公共施設同様に最低限のマナーを守らなければいけません。
必要以上に吠えない、他人や他のワンちゃんに攻撃的になったりしないよう躾しておきましょう。

普段からできているなら不要ですが、すぐにできる事ではないので日ごろのトレーニングが大切です。
不安なら事前に愛犬と一緒に飼い主さんのプロのトレーニングを受けておくことをオススメします。

 

持ち物は何が必要?

基本的には自宅で過ごすときに使用するモノ一式と言いたいところですが、ただでさえキャンプは大荷物になるので、必要最低限のものをリストアップしておきましょう。

※主にワンちゃんを連れていく際に追加する持ち物の一覧ですので、飼い主さんが必要なものはそれぞれご用意くださいね。

  1. テント
    愛犬がゆったり過ごせるテントを用意してあげましょう。色々なタイプがあるので、家族構成や同伴者に応じて適当なものを選びましょう。
    ケチって安物を選ぶと大変な目に遭うことも、ヒトも犬もできるだけくつろげるタイプがベスト。
    はやりの2ルームテントと呼ばれるタイプなら、場合によってはタープなしでも快適に過ごせて設営の時短にもなるのでオススメです。
  2. 迷子札、犬鑑札(注射済票)
    愛犬が迷子になってしまった時に備え、首輪に迷子札をつけておくことをオススメします。
    犬鑑札は法律で義務付けられているので、必ず首輪等につけてくださいね。
  3. 狂犬病予防注射済票、混合ワクチン接種証明書
    施設によっては提示を求められる場合があるので、携帯しておきましょう。
    また、ケガや体調不良で最寄りの動物病院を受診したりする際にも必要になります。
  4. ドッグフードと食器
    いつも食べているドッグフードをジップロックなどに食事毎の分量を小分けしておくと便利です。
    食器はアウトドアでの使用を考え、ある程度重みもあってひっくり返りにくいものをオススメします。
    環境が変わると食が細くなったりするので、数種類用意しておくといいかもしれません。
    水飲み用のお皿なども忘れずに。
  5. トイレシーツ、排泄物処理袋など
    ワンちゃんの排泄物をそのまま放置するのはマナー違反です。排泄物はペットシーツや処理袋に処理し、原則持ち帰り又は所定の場所に捨てましょう。
  6. ウェットティッシュ、タオル
    アウトドアでは普段より汚れる場面も多く、本能的に他のワンちゃんや鳥の排泄物など、臭いの強いものに身体をこすりつけるコもいます。また、防寒対策にもなるのでタオル類やウェットティッシュなどは多めに用意しておくのが無難です。
    可能な限り飼い主用と共有することで荷物の増加も抑えられます。
    うちの愛犬は、よく池や小川に落ちるので乾燥が大変です(苦笑)
  7. 首輪、ハーネス、リード、係留用のアンカー・ペグなど
    ノーリードが許可されているエリア以外は、実質的に常にリードを装着してなければなりません。
    地面に突き刺すタイプの係留用具も便利です。
    調理やテントの設営などで、常時ワンちゃんを見ていられない状況もありえるので、ロングリードの使用は注意が必要です。
  8. クレート(サークルやケージ)、犬用ベッド、コットなどの愛犬の寝床
    火器を使用したり、一時的にワンちゃんを隔離しておきたい時や寝床として、愛犬が普段使っているものがベストです。
    特に寝床は安心、リラックスできるよう普段敷いているマットやタオルなどがあれば、それらを使いましょう。
    キャンプで使わせたい寝床があるなら、事前に普段から慣れさせておくといいです。
  9. 防寒着、毛布など
    意外に盲点ですが、キャンプ場は海辺や河川敷、山など、夏場でも朝晩は冷える場所も多いので、特に愛犬が寒さに弱い犬種の場合は温かい季節でも念のため防寒対策をしましょう。
  10. 救急箱
    ケガや火傷の応急処置用に飼い主用とは別にワンちゃん用の最低限のエイドキットは用意しておきましょう。
    やぶ蚊やその他の危険生物も多く、アレルギーによるアナフィラキシーショックは命にかかわるので、様子がおかしいときはキャンプを中止してでもすぐに対処しましょう。

 

2、本番編

愛犬とファミリーキャンプ

いよいよ本番、行き先の選定や天候チェック、入念に!

季節は初夏がオススメ、何度かデイキャンプを重ね雰囲気を掴めたらいよいよ本番です、デイキャンプで慣れた近場のキャンプ場だと忘れ物があっても取りに帰れたり、精神的にも楽です。

天候や気温は事前にしっかりチェックしておきましょう。

1日中アウトドアで過ごすことは、慣れていないと意外と過酷なものです。
特に1日の大半を室内で過ごしているワンちゃんなら尚更。

うちの愛犬達は飼い主自身がなれてなかったこともあって、初めてのキャンプ泊では体調を崩していました(詫)
体調が優れなかったり悪天候や気温が低い場合は、素直に諦めて予定を変更する勇気も必要です。

 

移動ルートや緊急時の対策は計画的に

家族や愛犬が無事に楽しく過ごせるよう何事も段取りが大切です、初心者が厳しいサバイバルに挑戦する必要はありません(笑)。

相手は自然です、その驚異が牙をむけたら、とても人間や犬が太刀打ちできる相手ではないことを肝に銘じてください。
緊急時にパニックにならないよう移動途中での休憩場所や、災害時におけるキャンプ場付近の避難場所、愛犬の体調が優れない、ケガをした時の緊急連絡先・最寄りの搬送先など、予め営業日や時間を確認しておきましょう。

 

大体のスケジュールを立てておこう

1泊だとそんなに時間的な余裕がありませんが、連泊はワンちゃんにとって大きな負担になりかねないので慣れるまでは1泊にして徐々に日数を増やしていくのがいいと思います。

自宅を出発してからキャンプ場に到着し、テントなどを設営して少し遊んだあとに夕食の支度、シャワーを浴びて就寝、翌朝起きてから撤収するまでの大まかなスケジュールを立てておきましょう。

特にチェックアウトの時間が午前中のキャンプ場だと、撤収する時間も考慮しなければならず結構タイトな日程になります。
余裕を持って帰り支度をはじめましょう。

 

キャンプ場についたら

必要な手続きを済ませ注意事項を確認します。
デイキャンプで事前に予行演習を行っていれば、ある程度勝手も分かると思いますが、初めて訪れる施設の場合などは、その施設ごとにルールが若干異なったりするので不明な点は事前に確認しておきましょう。

手早くサイトを設営し、他の利用者への配慮を忘れずマナーを守って愛犬達と楽しんでください!

 

多少のイレギュラーな出来事は当たり前

キャンプでは普段起こりえないことが普通に起こります、キャンプ=不便を楽しむことでもあるので、想定外の事態に遭遇してもとにかく落ち着いて冷静に行動してください。

「グリルのウィンナーが落ちて泥だらけになった」とか「虫がマグカップの中で泳いでた」程度のことはトラブルのうちに入りません(笑)

経験上、スマホなどの電子機器の防水対策だけはしっかりしておくことをオススメします。
(ジップロックが大活躍します。)

 

3、まとめ

愛犬との初めてのキャンプは何かとハードルが高いようですが、近場のデイキャンプから初めて徐々にステップアップしていくことで、何が必要で次にどうすればいいかが自ずと分かってきます。

気負わず、「愛犬と一緒に自然から多くを学ぼう!」という意識で向かうことが、お互いにキャンプを楽しむコツではないでしょうか。

最後に、たとえキャンプ場とはいえ、「自然や野生の動植物、虫のテリトリーにお邪魔させて頂く」んだという意識だけは忘れないで欲しいと思います。
山に行けばクマやイノシシ、スズメバチやブヨ、ムカデ、毒蛇、漆など危険な野生の動植物が当たり前にいるし、海辺や河原も同様元からそこにあった自然と共存させて頂くこともキャンプの醍醐味のひとつです。

チェックアウトの際は、来た時よりキレイにして帰るよう心がけましょう。

人間社会で暮らす愛犬達にとっては未知の世界なので、飼い主さんは可能な限り愛犬が自然の中でも楽しく過ごせるよう導いてあげてくださいね、きっと愛犬との絆も深まることと思います。

何もキャンプ場に行かなくても、自宅の庭でキャンプするのも一興です、うちの旦那も最近は専ら自宅キャンプを楽しんでますよ(笑)

2020年以降、新型コロナウイルスが猛威を振るっており、レジャーや不要不急のレジャーも自粛ムードで思うように出歩けませんが、自宅の庭などでも十分楽しめるので、
是非気分転換に犬連れキャンプにチャレンジしてみては如何でしょうか!

 

 
   

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